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システム、公開情報の所在案内システムなどの整備。

?A 情報化に対応した制度・慣行等の改善面において、申請・届出等手続の見直し指針、文書管理規則の見直し指針、文書交換の省庁間取決め、行政情報の民間提供要領などの策定。

?B 情報システムの高度化・効率化面において、システムの安全性・信頼性の確保指針、施設面の環境整備指針などの策定や、各種コード・データ項目等の標準化、マルチメディア等新技術に対する研究普及など。

 

1−2−2 平成8年度までの進捗状況

 

(1)パソコンの配備と省庁内LAN

95年度から5か年間を計画期間とする「行政情報化推進計画」の実施は、2年目に入って予想を上回るペースで進展している。数年前、官民の情報化比較や国際比較による行政情報化の立ち遅れが指摘されて推進計画策定の一つの契機となったが、すでに計画に示された事項の大半は着実な実施過程にあり、今やこの進展と情報通信技術の新たな展開を基に「基本計画」の見直しも検討されようとしている。

特に進展の著しいのは情報化基盤整備の面であり、計画が目標とした本省庁の一人一台のパソコン環境の整備と、これらのパソコンを接続する省庁内の一般事務用LANの整備はほとんどの省庁が完了している。

25本省庁(内部部局)における97年3月のパソコン整備台数は34,111台で、整備対象職員数40,733人に対し平均1.20人に1台の割合となっている。この時点で一人一台の環境を達成した省庁は14省庁である。95年3月には4.2人に1台(8,589台)であったので急速な進展が明らかである。

また、LANについては25省庁のうち97年3月までに24省庁において整備が行われており、97年度には全省庁の整備が完了する予定となっている。96年3月の時点で、整備されたパソコンの80.8%にあたる22,416台がLANに接続されており、13省庁では整備済みのパソコン(12,958台)すべてのLAN接続が完了している。なお、97年3月までに全省庁のLAN接続パソコンの割合は87%となる見込みである。

以上のように、かって行政の情報化の立ち遅れの典型とされたパソコン装備やLAN構築等の基盤は急速に整備され、民間や先進諸外国と比較しても全く遜色のない状況と

 

 

 

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